ごあいさつ
やまま満寿多園は静岡県御前崎市の北部、牧之原台地で生産、製造、販売まで一貫したお茶づくりをしています。牧之原台地の開拓が始まった明治3年(1870年)よりこの地で山を開墾し茶畑を作り、五世代に渡り約150年間お茶作りを続けてきました。昭和61年(1986年)には献上茶指定茶園に選ばれ、新茶を皇室への献上をさせて頂きました。
平成3年(1991年)より海外へ日本茶を広めるため輸出をスタートし、今では20ヵ国以上の国と地域で満寿多園のお茶が親しまれております。その取り組みが評価され平成27年(2015年)には農林水産祭 蚕糸・地域特産部門で最高賞となる「天皇杯」を賜りました。農林水産大臣賞におきましては2003年に続き2015年に品評会にて2度目の受賞を頂く事ができました。これもひとえに弊社を支えて頂いておりますお客様をはじめ地域の皆様方のご支援、ご協力の賜物と深く感謝申し上げます。
満寿多園は、食品工場として品質、安心、安全への取り組みも推進してまいりましたが、更なる品質管理体制を強化するべく、2016年に食品安全マネジメントシステム「FSSC22000」の認証を取得いたしました。
お客様の求める味、香り を追求し、「より安全で、より安心できる、より美味しい緑茶」をご提供できるよう努力しております。
緑茶を通じて、多くの皆様に、安らぎのひとときと、健康なライフスタイルをお届けいたします。
満寿多園からのメッセージ
生産管理(畑)より
生産指定農家の茶園20Haと自園8Haの茶園を有しており、摘採された生産農家や直営茶園の生葉は、荒茶工場に搬入され、荒茶に加工されます。平年の生葉量は約350,000キロ、荒茶製造量は約87,000キロ程度の製造を行います。また、製造時での衛生管理もマニュアルを作成し、それに従い衛生管理を徹底しその記録を残しています。
特により良い品質のために、生葉が新鮮な内に製造が出来るように事前に摘採計画を綿密に計画しています。
生産管理(工場)より
製造技術面においては、徹底した茶園管理から収穫される生葉を充分に行かせる技術によって製造を行っています。例えば、仕上工場でも衛生管理マニュアルを制定し、それらに従い衛生管理を徹底しその記録を残しています。製品への異物混入においては特に気を付け、木製パレット使用禁止、荷物の出入り口は二十扉設置など、徹底した管理を行っています。
仕上ラインは2000Kラインと500Kラインがあり、500Kラインでは特に上級茶の仕上げを行っています。冷蔵庫はすべてパソコンで管理(入出庫含む)し、在庫・保管状況も常に把握出来るようにしています。
流通管理(事務)より
弊社は「荒茶製造管理記録簿」「衛生管理記録簿」による記帳を徹底しています。
さらに、取引先に対しては、荒茶では「荒茶原料安全誓約書」「荒茶製造管理記録簿」を整えると共に、仕上茶については「仕上茶安全誓約書」、「仕上げ加工管理記録簿」などによる「トレーサビリティーシステム」により、安全・安心に飲んでいただけるお茶を消費者にお届けしています。
流通管理(工場)より
包装能力は自動包装機2台で約4,000袋/一日、手受け自動計量機2台で約4,000袋/一日、ティーパック包装は、10gティーバックの場合、約15,000ヶ/一日、シュリンク包装は約2000箱/一日程度の包装能力があります。包装作業を行う前のお茶は極力目視を行ってから包装作業を行っています。
国内に関しては定期便若しくは、自社配達、輸出用のお茶は大型トラックにより出荷され、空港での航空便か、港にてコンテナ詰められ海外に届けられます。
若手から
他のお茶屋さんでは荒茶を農家や他社、組合などから仕入れ、それを加工して販売していますが、満寿多園では自ら茶畑の管理を行い、その畑からの生葉と指定農家の皆様からの生葉で荒茶を製造し仕上げ加工して販売を行っている点が他のお茶屋さんと大きく違っています。茶園管理が直接目に見えることにより「安心・安全」が確保されています。
子供への農業教育も行っており、次代を担う子供たちに農業の果たす役割や重要性を知ってもらうと共に、お茶のファンづくりも目指し、学校などと連携して積極的な教育を推進しています。
生産農家から
やまま満寿多園の栽培指導班と生産農家が共に茶園を巡回して、その年の生育状況を把握し、摘採の開始時期や収量予測を行っています。また農家もその他の農家の方の畑を見たり、見られたりすることは大変良い勉強になり、また良い刺激になると思います。
また、栽培講習会とは別に、外部から講師を招いた研修会や優秀な栽培や経営を行う茶工場を訪問し、より広い知識を得るようにしています。